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社会学研究科における3つの方針

慶應義塾大学大学院 社会学研究科 Website

【アドミッション・ポリシー】(入学者受入れ方針)

 学際性を特色とする独立大学院として、学内各学部卒業生はもとより、広く国内他大学の卒業生を受け入れています。学部時代の専門分野は問いません。しっかりとした問題意識と研究科での履修についていける充分な基礎学力があれば入学できます。また、外国人留学生については特別な配慮もして、入学後も丁寧なフォローアップ指導体制を採っています。さらに、教育学専攻では、現職教員枠の入試を実施しています。これは、現職の教員の方を対象とする専門的職業人のリカレント教育を目的としていて、入学選考の方法も一般入試とは異なる入試を実施しています。


                                                                                                                              (2016.8.23更新)

【カリキュラム・ポリシー】(教育課程編成・実施の方針)

 学位授与方針に基づく習得しておくべき専攻別学習成果とカリキュラム

社会学専攻

社会学専攻では、修士号を取得するに当たっては、1)高度な専門的知識の獲得、2)質的・量的社会調査に関する高度な調査・分析能力の獲得、3)周辺領域へと接続可能な幅広い知識の運用能力の獲得、が必要です。また博士号を取得するに当たっては、上記に加えて、4)高度な学術研究を行うための課題設定・研究計画立案・研究遂行の能力を獲得することが必要です。

カリキュラムの設定

 社会学専攻は社会学分野、文化人類学・民俗学分野、コミュニケーション/マス・コミュニケーション研究分野、社会心理学分野の4分野から成っています。
 社会学分野では、社会学史・社会調査論を基礎科目として、理論社会学・家族社会学・都市社会学・地域社会学・社会階層・社会移動・国際社会学・宗教社会学・医療社会学・社会史など、より個別的・専門的テーマに関わる講義科目・演習科目が設置されています。
 
文化人類学・民俗学分野では、学説史、方法論、調査法、特定の研究課題、地域研究など、基礎から応用まで幅広い分野を総合的に把握するための講義科目・演習科目が設置されています。文化人類学・民俗学では、質的調査による一次データを重視するため、後期博士課程を中心にフィールドワークを組み込み、各自の研究主題について、実証的なデータと理論的考察を結び付けて、グローバル化により急速に変化する文化と社会の実態の考察を進めています。
 コミュニケーション/マス・コミュニケーション研究分野では、種々のコミュニケーション過程や現象についての研究・教育を行なっています。より具体的には、メディア利用行動、情報行動、マス・コミュニケーション理論、ニュースの生産過程とジャーナリズム、メディア政策、メディア産業に関わる講義科目・演習科目が設置されています。
 
社会心理学分野では、社会心理学の諸領域に関わる研究・教育を行なっています。より具体的には、対人行動、対人的影響、ゲーミング、集団行動、キャリア発達、調査法など、社会心理学および産業・組織心理学の諸問題に関わる講義科目・演習科目が設置されています。
 
いずれの分野でも社会学研究科委員を中心として講義・演習を行なっていますが、最新のトピックや関連領域の学問の現在については国内外の著名な研究者を毎年非常勤講師、特別招聘教授として数名招くことで、国際的にも高いレベルと評価される専門的知識の伝達に力を注いでいます。

心理学専攻

 心理学専攻では、修士号を取得するに当たっては、1)高度な専門的知識の獲得、2)実験的応用的研究の実施を可能とする専門的技法の獲得、3)周辺領域へと接続可能な幅広い知識の運用能力の獲得、4)将来にわたって社会的に貢献できる資質の獲得、が必要です。また博士号を取得するに当たっては、上記に加えて、5)高度な学術研究を行うための課題設定・研究計画立案・研究遂行の能力を獲得することが必要です。

カリキュラムの設定

 講義科目として「実験心理学特論(特殊研究)」「基礎心理学特論(特殊研究)」「計量行動学特論(特殊研究)」「基礎行動学特論(特殊研究)」「神経科学特論(特殊研究)」((特論は修士課程、特殊研究は後期博士課程、必要に応じ併設)を設け、社会学研究科委員を中心として講義を行っており、最新のトピックや関連領域の学問の現在については国内外の著名な研究者を毎年非常勤講師、特別招聘教授として数名招くことで、国際的にも高いレベルと評価される専門的知識の伝達に力を注いでいます。
 また、中軸科目である行動分析学、知覚心理学、認知心理学、発達心理学、生物心理学、認知神経科学については、毎年、関連する演習及び特殊演習(それぞれ修士課程と後期博士課程、必要に応じて併設)を開講し、関連する専門的論文を読みこなすと同時に、実験的応用的技法を学習します。同様に修士課程における「心理学特殊実験」では、実験演習科目を受講している学部生に対して教員と共に実験指導を行い、その実践を通して基礎知識の再点検を行うと共に、ある種の「教育実習」としての機能を持たせるよう工夫しています。
 
「臨床心理学特論(特殊研究)」「精神動作研究」「行動修正実習」は、主に周辺領域へと接続可能な幅広い知識や社会的に貢献できる資質の獲得を目指したものですが、一部は応用的技法の学習とも重なっています。また、社会学研究科の特徴としての学際性から、他専攻設置の科目も周辺領域の知識獲得に大いに寄与しています。
 
心理学専攻各課程に所属する学生は、指導教員と相談の上で、自分の専門分野以外の関連科目を履修することが常態となっており、演習も含めた各科目では、実験心理学の異なる領域で修士号や博士号を取得しようとする学生が共に学び、議論するような環境となっています。

教育学専攻

教育学専攻では、修士号を取得するに当たっては、1)高度な専門的知識の獲得、2)理論的、実証的研究を実施することを可能とする専門的技法の獲得、3)周辺領域へと接続可能な幅広い知識の運用能力の獲得、4)将来にわたって社会的に貢献できる資質の獲得、が必要です。また博士号を取得するに当たっては、上記に加えて、5)高度な学術研究を行うための課題設定・研究計画立案・研究遂行の能力を獲得することが必要です。

カリキュラムの設定

 教育学専攻は、教育哲学、教育史、教育心理学、比較教育学の4分野から成っていますが、教育という視座から人間形成を研究するという共通性があることから、どの分野を中心に研究をするのであっても、修士課程では教育学演習を、博士課程では教育学特殊演習を履修することになっています。
 教育哲学分野では、教育哲学・教育思想史に関する講義・演習科目が設置され、講義科目では教育哲学研究の動向に関する幅広い知識の獲得が、演習科目では文献解釈の専門的技法の修得と、教育哲学的ないしは教育思想史的な課題設定・計画立案・研究遂行の獲得が目指されています。
 
教育史分野は、日本教育史に関する講義・演習科目が設置されています。実証史だけでなく、日本教育思想史に関する内容も扱われます。
 
教育心理学分野は、教育心理学に関する講義・演習科目が設置されているだけでなく、実習科目である教育心理学実習も設置されています。講義科目は、他の分野よりも多く設置されており、学習心理学、行動遺伝学、青年心理学など、内容は多岐にわたります。なお、演習科目は、複数の専任教員が一緒に担当しており、その授業は教育心理学分野の実質的な共通科目になっています。
 
比較教育学分野は、比較教育学の方法や教育改革の比較研究などを内容とした講義・演習科目が設置されています。高等教育研究、日米比較が中心となっています。
 
いずれの分野でも社会学研究科委員を中心として講義・演習を行なっていますが、国内外の著名な研究者が非常勤講師、特別招聘教授として毎年、授業を担当しています。


その他の横断的カリキュラムの設定

3つの専攻をまたがった科目を各専攻の学習指導担当者が相談して設置を提案したり、単一専攻内での複数の教員間、並びに専攻を越えた教員間での共同研究を推進するためのプロジェクト科目が準備されていたりすることも、大きな特徴となっています。

                                                               (2016.8.23更新)

【ディプロマ・ポリシー】(学位授与の方針)

学位論文審査基準
学位論文の執筆指導・審査に当たっては、以下の基準が適用されます。


修士学位論文

1.問題意識の明確性
   
研究を進めるに当たっての問題意識が明確か

2.研究課題設定の適切性
   
研究課題が、当該領域における状況を踏まえて適切に設定されているか

3.先行研究の参照
   
先行研究を適切に整理し、研究課題と関連づけているか

4.研究方法の妥当性
   
研究方法が研究課題に照らして妥当であり、分析方法が適切に用いられているか

5.論文の論理的一貫性
   
論文が論理性かつ一貫性を持って記述されているか

6.研究成果の有意義性
   
研究が新たな知見をもたらしているか

7.研究の展開可能性
   
さらなる研究につながる可能性を示しているか

8.表現・表記・形式の適切性
   
学術論文として適切な表現・引用・文献挙示等が行われているか


博士学位論文

1.問題意識の明確性
   
研究を進めるに当たっての問題意識が明確か

2.研究課題設定の適切性
   
研究課題が、当該領域における状況を踏まえて適切に設定されているか

3.先行研究の参照
   
先行研究を適切に整理し、研究課題と関連づけているか

4.研究方法の妥当性
   
研究方法が研究課題に照らして妥当であり、分析方法が適切に用いられているか

5.論文の論理的一貫性
   
論文が体系的に構成されており、論理性かつ一貫性を持って記述されているか

6.研究成果の有意義性
   
研究が当該領域の研究を進歩させる上での卓越した新たな知見をもたらしているか

7.研究の展開可能性
   
さらなる研究につながる可能性を示しているか

8.表現・表記・形式の適切性
   
学術論文として適切な表現・引用・文献挙示等が行われているか

                                                              (2016.8.23更新)